施⼯事例

2024.07.07

  • 設計・施工
  • 新設工事

複数店舗入居の雑居ビルへの火災報知機設置

エリア名 千葉県八千代市
建物種別 某雑居ビル
設備名 自動火災報知設備
飲食店舗、スナック、事務所、住居・・・色々な用途が1つのビルに入った所謂「雑居ビル」。
このビルに消防署の査察が入り、自動火災報知設備の設置をすることとなりました。
このビルは複数の業態の店舗が入っているだけでなく、建物の造りも非常に複雑だったので、火災報知機の設計には苦労しました。
2階店舗が全て1階の廊下経由で繋がっている造りで、確実な設計としては2階の全ての店舗に総合盤(押ボタン・ベル)を設置する形でした。
ただ総合盤は金額が高い為、費用を出来るだけ抑えたいお客様のご要望に応えるには、この総合盤の台数削減が課題でした。
そこで考えたのは、屋外の共用階段2階に総合盤を設置し、そこから1階を経由する形で法定範囲(50m以内)に全ての2階店舗があることでの免除を認めてもらうことでした。
2階店舗内への総合盤設置免除の代わりに、2階店舗入口が並ぶ1階廊下に余計にもう1台総合盤を設置する設計とし、2階店舗内には全て単体のベルを入れることにしました。
2階店舗で火災が起きてもすぐ1階の総合盤で押ボタンは押せますし、他店舗の火災も店内設置の単体ベルですぐに分かります。
消防署からもこの設計で承認してもらい、費用を削減しながらも法令遵守であり、複雑な現地状況に対して最善の設計が出来たと思います。