施⼯事例

2024.12.28

  • 設計・施工
  • 改修工事

総合盤更新後に頻発する断線

エリア名 千葉県習志野市
建物種別 某マンション
設備名 自動火災報知設備
高層階の火災報知機の断線が頻発するから調査して欲しいとのご依頼を頂きました。他社にて屋外階段の露出型の総合盤交換を実施したようですが、その後断線が頻発するようになったようで、その施工業者で調べさせたものの埒が明かない状況とのことでした。
現地確認したところ、総合盤交換の際に既存で設置されていた総合盤ボックスはそのままで、上っ面だけ交換していたことが分かりました。この施工自体は否定しませんが、その既存ボックスの腐食が著しく、腐食で穴の開いた既存ボックス内に元々の電線のジョイントが埋まっており、この状況では断線が出るのは当然と言えました。
各階の総合盤を取り外して既存ボックス内のジョイントを全てやり直す工事を実施し、断線箇所の特定と断線予備軍の排除を行なって、正常警戒とすることが出来ました。また、今後控えている大規模修繕に併せて全ての露出ボックス・電線管の盛替えを実施する内容で提案させて頂きました。
今回のジョイント改修は作業としては大変でしたし、電線管盛替え工事の設計・積算も苦労しました。でも“命を守る使命”を感じた時、大変なことから逃げるという選択肢はなくなるはずです。防災屋としてこの精神性は失わないようにしたいと思います。