施⼯事例

2025.01.04

  • 点検・メンテナンス
  • 消防設備点検

断線は出てないのに発報しない事例

エリア名 千葉県八千代市
建物種別 某事業所
設備名 自動火災報知設備
竣工間もない某事業所の初回の消防点検に行って来ました。
点検した結果、作動しない感知器が1個あったため、感知器を外して確認してみることにしました。
端子で電圧をあたってみるも電圧無し。でも試しに電線を抜いてみると受信機で断線警報が発報したのです。断線警報が出るということは電圧が有るはず・・・。この電圧があるのに電圧確認が出来ず、感知器も発報しないという現象・・・これは感知器ベースへの同極接続が原因です。今回の感知器を見てみると、白い差込端子に青と白が差さっていますが、これはどちらもL線で同極だったのです。L-C間では24Vが測定出来ますが、L-Lの同極間は0Vになってしまいます。L-L間が0Vなので当然ながら感知器は発報しません。でもLもCもちゃんと端子接続されているため、断線が出ないという現象が起こるのです。
電線を正しく接続し直し、感知器が正常に作動するのを確認して点検は完了しました。
これは工事後試験していないという事実を図らずも証明してしまうものでした。いかに施工後また消防検査後の定期的な消防点検が重要なのかと痛感します。